市川猿之助さんの代役を務めたことで一躍有名になった市川團子さん。
今回初めて知る方も多いのではないでしょうか。
市川團子さんの歌舞伎デビューから将来についてをまとめてみました。
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市川團子のプロフィール
プロフィール
名前：五代目 市川團子（ごだいめ いちかわ だんこ）
本名：香川政明（かがわ まさあき）
生年月日：2004年1月16日
出身地：東京都
出生地：福岡県
香川照之（九代目市川中車）の長男として誕生
市川團子さんの父親は香川照之さんということはみなさんご存知ですね。
2004年1月16日、父：香川照之さん、母：知子さんとの間に長男として誕生しました。
出身は東京とありますが、母知子さんの実家がある福岡県で生まれました。
市川團子が歌舞伎を始めたきっかけ
歌舞伎一家に生まれた團子さんですが、父親の市川中車さんに「歌舞伎やる？」と言われたことがきっかけだったといいます。
祖父の市川猿翁さんが歌舞伎役者ということは知っていたけれど、自分も歌舞伎役者になるというイメージはなかったそうです。
父に言われて、歌舞伎のカッコいい舞台に立てるのかと思い「はい」と二つ返事だったそうです。
何、これ、見つけたんだけどっ。可愛すぎるっ♪#4代目 #市川猿之助 #市川團子#市川猿翁 pic.twitter.com/vZecDEzufP
— Kelly (@earthly_joys) October 28, 2017
おじいさまの後ろでお茶目な團子さん
自然な笑顔で爽やかですね！
可愛らしさが満開です。
2012年 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」で初舞台
市川團子さんは8歳の時に初舞台を踏みます。
8歳だった当時を振り返り、
当時のエピソード
緊張感がなかったということはないのですが、そんなに緊張していなくて。
幕が開くと空気が涼しくて、それで（気持ちが）切り替わるイメージでした」。
劇中の「お父様」というせりふは「最初はただ、叫んでいるだけだった」
けれども、猿翁に「もっとご先祖様に向けて、遠くに言いなさい」と指導されたエピソードも披露。
実際にその場で再現すると、会場はおおいに盛り上がりました。
と語ってくれていました。
2013年 春興鏡獅子で胡蝶の精を演じる
同じく胡蝶の精を演じた松本金太郎と。
この演技が評価され、国立劇場特別賞を受賞します。
2014年 花形歌舞伎『四天王楓江戸粧』
鬼童丸実は季武弟季明を演じます。
2016年 八月納涼歌舞伎 土蜘蛛
太刀持音若を演じます。
2016年〜2019年 東海道道中膝栗毛
五代政之助を演じます。
東海道中膝栗毛は初回公演より好評で、第６弾『弥次喜多流離譚』までシリーズ化されます。
伊月梵太郎役の市川染五郎（右）と。
2020年 澤瀉十種の内『連獅子』
2020年に初めて本格的な古典演目において、中心的な役を勤めました。
この役を演じたことがターニングポイントとなったようです。
すでに演技力に定評があった團子さんですが、
コメント
それまでも真剣にやっていたつもりですが、まだ子どもで、楽しいという気持ちだけで演じていました。『連獅子』で歌舞伎の奥深さに触れ、稽古への取り組みや舞台に立つ心構えなどが根本から変わりました
と話していました。
図夢（ずぅむ）歌舞伎『弥次喜多』
品と純粋さを兼ね備えた真面目な若君・伊月梵太郎（染五郎）と、忠臣・五代政之助（團子）が衝撃のヤンキー化したことで話題となりました。
演出をしたのは市川猿之助さんで、髪の色を変えたり、普段使わない化粧品を使用したりと、現代歌舞伎の演出が魅力でした。
2021年 三社祭
三社祭では、善玉を市川團子さん（右）、悪玉を市川染五郎さん（左）が演じました。
舞台を終えた團子さんは
コメント
これまで感じたことのないようなプレッシャーを体感した経験でした。
いかにこれまで、お兄さんたちが作ってくださった空気に包まれてやっていたか……。
まざまざと今の自分の力を知った舞踊ですし、また成長して挑戦したい
と語っていました。
2022年 新三国志
18歳の市川團子さんです。
衣装とはいえ、イケメンさが滲み出ていますね。
役が発表されるまでの間は、皆さんから「関平だといいね」「関平じゃない？」「きっと関平だよ」など、これまでにないほど声をかけていただいたのちにキャスティングが発表になったといいます。
後のインタビューでは
参考
初演で、猿之助さんがなさったお役です。その時の関羽は、じいじ（猿翁）でした。
関平は、育ての親である関羽を心から尊敬し慕っています。
僕自身、映像で見たじいじの関羽が大好きなので、「その関羽を慕う関平」の役はうれしいです。
猿之助さんの関平も好きでしたから、大好きな役です。
と話していました。
市川團子の憧れは市川猿翁・市川猿之助
先のインタビューでも話していた通り、市川團子さんは祖父の市川猿翁さん、市川猿之助さんが憧れだと話しています。
とにかくカッコいい「じいじ」
團子さんからみて市川猿翁さんは祖父にあたります。
物心がつく前から歌舞伎を目にしていた團子さん。
祖父の猿翁さんは歌舞伎役者としての実績だけでなく、斬新な「スーパー歌舞伎」に取り組んだことでも知られています。
團子さんは、そんな猿翁さんを「とにかくカッコいい！」と演技の勉強をするだけでなく、携帯電話の待ち受けにしているそうです。
市川團子という名前も、昔猿翁さんが名乗っていたとあって「團子」は字も音もかわいらしい感じがありながら、力強さも兼ね備えていてすごく好きなんだそうです。
とにかくカッコいい「猿之助」
團子さんからみて市川猿之助さんは従叔父（いとこおじ）にあたります。
團子さんは、さまざまなインタビューで猿翁さんとともに猿之助さんは本当にかっこいいという言葉に尽きると話しています。
演技や演出に関してアドバイスをもらうだけでなく、実際に花道から登場するときに猿之助さんの後ろを歩いていると、その背中がとても大きく感じたとも話していました。
大学進学も2人の影響
コメント
じいじも猿之助さんも大学を卒業されているので、自分もその後を追いたいという思いが一番大きいです。
じいじが大学に入ったのは、ひいおじい様（三代目市川段四郎）が「外からの視点を持つために」という思いを持っていたからだと聞きました。
大学では、歌舞伎やお能など、日本の伝統芸能についての講義も受けているのでとても楽しいです。
と話しており、大学ではプログラミングも学んでいるそうです。
将来は演出にも携われそうですね！
将来は市川猿之助を襲名！？
以前から、市川團子さんは猿之助を襲名するのではないかと言われていました。
なぜなら、市川團子を襲名した人は、全員がのちに「市川段四郎」「市川猿之助」を襲名しているからです。
そんな歴史もあって、血縁が途絶えてしまうことを避けるため、元々俳優として活動していた父親の香川照之さんが歌舞伎の世界に入りました。
そして、長男である團子さんが将来歌舞伎の世界で邁進できると考えや、将来は猿之助を襲名することも言及していました。
それに比べて「市川團子」というのは猿翁、弟で当代猿之助の父である段四郎、その父三代目段四郎ら澤瀉屋の代々の当主格が幼少期に名乗り次いできた名前。この時点で「猿之助の名跡は甥の亀治郎に継がせるが、その次の代の澤瀉屋の当主は（亀治郎に将来子ができても）孫の政之」という発表なわけです。
— けにごん (@kennygooon) August 4, 2021
市川猿之助の代役は拍手喝采
今回、急遽市川猿之助さんの代役を務めることになりましたが、重圧に負けることなく見事な演技だったと話題で、評判はうなぎ上りです！
それで。歌舞伎座『連獅子』を幕見して来たわけですが。
ちらちら聞こえてくる評判でいいとは聞いていたけど想像を超えてた🙉
恐るべし四代目。恐るべし市川團子。割れんばかりの拍手👏
團子くんのこれからが非常に非常に楽しみ🍡 pic.twitter.com/MOlQPA9Hk7— 一華 (@iQbS1W6KVh4W59G) January 26, 2020
まとめ
今回は市川團子さんのデビューから将来についてまとめてみました。
幼少期から歌舞伎の世界で活躍し，すでに歌舞伎界のプリンスとして名実ともに高評価ですね！
今後の活躍にも期待です！
